運慶と北斎
2017年 11月 05日
芸術の秋! なのに
10月は週末が3回連続で台風の影響などで雨でした
月が変わってようやくお天気も安定してきましたので
上野の国立博物館に運慶展を見に出かけました
9時半開場ですが8時半前には既にこの行列!
開門後、入り口まで誘導されましたが
行列は伸びるばかり
内部の撮影はNGですが、素晴らしい展覧会でした
寺で仏像を拝観する時は建築物としての寺や庭園に目を奪われ
その上薄暗いことが多くて、仏像にはあまり注目していませんでした
博物館内でライトが当たり、360度見られると
その素晴らしさに衝撃を受けました
運慶はまさに天才です・・・ミケランジェロ以上ではないでしょうか
外に出てみると上野公園は小春日和に誘われて大変な人出でした
帰り道、せっかくだからもう一つ展覧会に行こうと思い
西洋美術館で開催中の北斎とジャポニスム展にも行きました
こちらは会期がまだ2ヶ月半も残っているのですが結構な人出でした
北斎の絵(北斎漫画や浮世絵)は
19~20世紀のヨーロッパ画壇に革命的な変化を起こしました
画面を斜めに切る構図や遠近法にとらわれない空間表現など
影響は、絵画、版画、彫刻、ポスター、装飾工芸などの分野に及びました
西洋近代芸術の展開を北斎とジャポニスムという視点から
捉えた興味深い展覧会でした
著作権などのない時代ですから
北斎の絵をそのまま写した家具や食器なども多くありました
「影響」というより「盗作」ですね
北斎も天才です
日本の生んだ2人の天才に思いをはせた秋の1日でした
by mizuhikisou | 2017-11-05 23:08 | お出かけ